いつものお散歩道。
さっきまで楽しそうに歩いていた愛犬が、突然ピタッと立ち止まる。
そして、地面に鼻を近づけてクンクン、クンクン……。
「そろそろ行こうよ。」
そう声をかけても、なかなか動いてくれない。
そんな経験はありませんか?
時間がない時や、なかなか前に進まない時は、ついリードを引いて歩かせたくなることもありますよね。
でも実は、この「クンクン」には、犬にとって大切な意味があるのです。
今回は、お散歩中に愛犬がにおいを嗅ぐ理由や、上手な付き合い方についてご紹介します。
犬は、人間よりも嗅覚が発達している動物です。
私たちは散歩中、景色を見たり、周りの音を聞いたりして、いろいろな情報を得ています。
一方、犬はにおいを嗅ぐことによって、周囲の環境について多くの情報を集めています。
たとえば、いつもの電柱や植え込み。
人間には昨日と同じ場所に見えても、そこに残っているにおいは変化しているかもしれません。
ほかの犬が通ったことや、その場所にあるさまざまなにおいを確かめていることがあります。
よく「犬にとってにおいを嗅ぐことは、新聞を読むようなもの」と例えられることがあります。
もちろん、実際に新聞のように情報を読み取っているわけではありませんが、それほど犬にとって、においは身近な情報源なのです。
愛犬が夢中でクンクンしている時は、私たちには分からない何かを一生懸命確かめているのかもしれませんね。
お散歩というと、「今日は何分歩いた」「何キロ歩いた」と、時間や距離が気になることもあります。
もちろん、適度に体を動かすことは大切です。
でも、犬にとってのお散歩には、運動以外の楽しみもあります。
それが、においを嗅いだり、周りの環境を確かめたりする時間です。
犬が自分のペースでにおいを確かめることは、自然な行動のひとつであり、気分転換や刺激につながることがあります。
いつもより少しゆっくり歩いて、気になる場所で立ち止まってみる。
それだけでも、愛犬にとって普段とは違った楽しみ方になるかもしれません。
ただし、においを嗅ぐ時間があれば、運動が必要なくなるという意味ではありません。
歩くことと、においを嗅ぐこと。
その両方を、愛犬の年齢や体力、性格に合わせて取り入れてあげるのがおすすめです。
においを嗅ぐことが大切だからといって、どこでも自由にさせてよいわけではありません。
お散歩中には、立ち止まってもよい場所と、避けたい場所があります。
特に気をつけたいのが、交通量の多い道路や、拾い食いにつながりそうな場所です。
草むらでは、ノミやマダニ、草の種などにも注意が必要です。
また、住宅の敷地内や、お店の植木鉢など、ほかの方の迷惑になる場所も避けたいですね。
愛犬がにおいを嗅ぐことを楽しめるようにしながら、危ない場所では飼い主さんが判断して移動する。
そんなメリハリが大切です。
においを嗅ぐ時間をつくるといっても、特別な道具や難しいトレーニングは必要ありません。
いつものお散歩の中で、少し工夫するだけでも大丈夫です。
大切なのは、毎回長い時間においを嗅がせることではありません。
今日はゆっくりお散歩できる日。
今日は少し急いで帰る日。
その日の予定や愛犬の様子に合わせて、無理なく取り入れてみてください。
また、短いリードで歩く時間と、少しゆっくり探索する時間を分けると、お散歩にもメリハリをつけやすくなります。
ここまで、においを嗅ぐことの大切さをお話ししましたが、すべての犬が同じようにクンクンするわけではありません。
においをじっくり確かめたい子もいれば、歩くことが大好きな子もいます。
周りを見ながらのんびり歩く子もいるでしょう。
犬種や年齢、性格、これまでの経験によって、お散歩の楽しみ方はさまざまです。
あまりにおいを嗅がないからといって、無理に嗅がせる必要はありません。
愛犬が何に興味を持っているのか、どんな時に楽しそうにしているのか。
そんな様子を見てあげることも、お散歩の楽しみのひとつです。
ただし、急ににおいを嗅がなくなったり、歩くのを嫌がるようになったり、いつもと違う行動が続く場合は、体調面の変化が隠れていることもあるため、注意してあげましょう。
毎日通っている、いつもの道。
飼い主さんにとっては、見慣れた景色かもしれません。
でも愛犬は、今日も何か新しいにおいを見つけているのかもしれません。
同じ電柱の前で立ち止まったり、昨日は気にしなかった草のそばで鼻を動かしたり。
そんな姿を見ながら、「今日は何が気になるのかな?」と考えてみる。
いつもなら急いで通り過ぎていた場所が、少し面白く感じられるかもしれません。
PRIMOでは、毎日のごはんと同じように、愛犬との何気ない時間も大切にしていただきたいと考えています。
次のお散歩で、愛犬がクンクンと立ち止まったら、少しだけ待ってみませんか?
いつもは気づかなかった、愛犬の楽しそうな表情が見られるかもしれません。
※お散歩中は拾い食いや誤飲、交通事故などに十分ご注意ください。急な行動の変化や体調不良が見られる場合は、かかりつけの動物病院へご相談ください。
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